蝉の声が聞こえ、強い日差しに夏の深まりを感じる頃。
庭の緑は日に日に色濃くなり、木々の葉の間を通り抜ける風に、ほんの少しだけ涼しさを感じる瞬間があります。
暑い毎日が続きますが、季節の移ろいの中には、ふと心が和らぐ美しい景色があって。
そんな小さな季節の変化を楽しみながら、今日もお花を制作しています。
今回ご紹介するのは、還暦のお祝いにとオーダーいただいた、ボックスアレンジです。

還暦のお祝いというと、赤いちゃんちゃんこや赤いお花など、赤を取り入れた贈り物を思い浮かべる方も多いですよね。
もちろん、赤は還暦祝いの象徴として、とても素敵な色です。
けれど今回、お話を伺っていると……
贈られる方は、とても若々しくておしゃれな雰囲気の女性とのこと。
そこで今回は、あえて「還暦だから赤」という定番から少し離れて、
その方の雰囲気や、これからの人生に似合うお花を。
そんな想いでデザインしました。
使用したのは、アーティフィシャルフラワーとプリザーブドフラワー。
白い胡蝶蘭を主役に、ニュアンスカラーのバラや小花を合わせ、たっぷりのグリーンでナチュラルに仕上げました。
胡蝶蘭の凛とした美しさと、バラの優しく上品な色合い。
そこに小花を添えることで、かしこまりすぎず、自然体の華やかさを感じられるように。
そして、プリザーブドフラワーの柔らかい質感。
大人の女性に似合う、
上品で、優しく、そして少し軽やかな雰囲気を大切にしました。
還暦という人生の節目。
60歳という年齢をひとつの区切りとしてお祝いするのではなく、
「これまでの人生を祝福し、これからの人生も自分らしく楽しんでください」
そんな気持ちをお花に込めて。
年齢を重ねることは、決して何かを終えることではなくて。
これまでの経験を重ねたからこそ生まれる美しさや、自分らしい魅力が、きっとあるのだと思います。
だからこそ、今回のお花も「還暦祝いらしさ」だけにとらわれず、贈られる方の雰囲気を大切にしました。
贈る方の想いと、贈られる方の笑顔。
そのふたつをお花でつなぐことができたら嬉しいなと思っています。
大切な節目のお祝いに、心を込めてオーダーいただきありがとうございました。
このお花が、これからの毎日にそっと寄り添い、長く楽しんでいただけますように。
想いを飾る。想いをつなぐ。
大切な方への贈り物や、人生の節目のお祝いに。
贈る方の想いをお伺いしながら、ひとつひとつ心を込めてお作りしています。
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