五月の上高地は、
まだ春と冬のあいだを漂っているようでした。
澄みきった空気。
残雪を抱いた山々。
静かに流れる川の水。
その景色を前にすると、
言葉より先に、深く息を吸いたくなります。
水辺に立っていると、
風が頬を優しく撫で、
とても近くに鳥たちの囀りが聞こえてきました。
森の中へ歩いていくと、
一面に広がるニリンソウの群生。
白く可憐な花たちが、
木漏れ日の中で静かに揺れていて、
まるで森そのものが深呼吸をしているようでした。

高原植物たちは、誰にも見つからないようひっそりと咲いているよう。
ガーデンの花のように華やかではないけれど、とても優しくそっと微笑んでいるみたい。
それでも、群生して咲いている様子は、とても力強い生命力を感じさせてくれる。
マイヅルソウ、鶴が羽ばたいているように見えるから。
こうして下を向いて歩いていると、可愛い花たちに出会います。
まるで、宝物を探しているみたい。
ただ歩いているだけなのに、
少しずつ心が軽くなっていく。
頑張ることを忘れて、
「ただ感じる」ことを思い出していくような時間。
その穏やかな姿を見ていたら、
急がなくてもいいのだと、
自然がそっと教えてくれている気がしました。
美しい景色に出会う旅は、
遠くへ行くことではなく、
本来の自分へ戻っていく時間なのかもしれません。
上高地で過ごした一日は、
忙しい日々の中で少し固くなっていた心を、
静かに、優しくほどいてくれました。
美しい景色に触れるたび、
人は少しずつ、本来の自分へ還っていくのかもしれません。

そしてまた、
自然から受け取った美しさを、
お花の作品に込めていきたいと思います
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