5月も今日で終わり。
朝の空気はまだ爽やか、一番好きな時間です。
やわらかな風が、窓辺をそっと揺らしながら通り抜けていきます。
光の中に少しずつ初夏の気配が混ざりはじめ、季節が静かに次の景色へ向かっているのを感じる頃になりました。
そんな季節の移ろいを閉じ込めるように、
今回は“初夏のガーデンアレンジ”を作りました。

蛇口のついたブリキの器。
まるで小さなお庭に咲く花たちへ、水を届けているような世界観にしたくて。
ナチュラルに、風が抜けるように、軽やかにアレンジしています。
使ったのは、ニゲラ、スカビオサ、アジサイ、矢車草、デイジー、ハーブたち・・・。
初夏の庭に咲いているようなお花を集め、
紫やブルー、ホワイトを重ねながら、爽やかな空気感を大切にアレンジしました。

生徒さんたちからも
「かわいい…!」
「かわいいすぎる!」
「まるで生花みたい…!」
そんな言葉を何度もいただけて、とても嬉しかったです。
アレンジを作る時、もちろん技術は大切です。
色合わせ、バランス、配置、空間。
論理的に計算しながら組み立てていく部分もたくさんあります。
でも、私はそれだけではない何かを、お花に込めたいと思っています。
このお花は、どこにいたら心地いいかな。
どこで風を感じたいかな。
どのお花の隣なら、いちばん自然に咲けるかな。
まるでお花の気持ちになって、
その子たちにとって居心地のいい場所を、一緒に探していくような感覚。
もし私がお花だったら、どこで風を感じていたいだろう。
一本一本を入れていくたびに、
ただ“配置する”のではなく、
そこに命が宿っていくように感じるのです。
アーティフィシャルフラワーだからこそ、
私はそこに生命感を吹き込みたい。
いつも、どんなアレンジも生命を吹き込むかのような気持ちでアレンジしています。
時々、不思議なことに気づけば、お花と自分の境界がなくなって、
私自身も自然の一部になっていくような感覚があります。
だからこそ、完成した時に
「生花みたい」
そう言っていただける瞬間が、本当に嬉しいのです。
これからも、季節の空気や光、風まで感じられるような、
心がそっと癒されるアレンジを届けていきたいと思います。

こちらのブリキの器は残り2つとなりました。
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