何年か前のレッスンで、
見本として作ったブーケ。
その時のブーケを、ずっと飾ってました。
今回、それをもう一度自分のために束ねてみることにしました。
といっても、少し手を加えただけ。
一度すべてをほどいて、
一本一本の花をもう一度眺めて。
そして、そこに新しい花を一本だけ加えて、
もう一度、最初から束ね直しました。
ホワイトグリーンの色合いは、
やっぱり今も大好き。
白い花の間を、柔らかなグリーンがそっと通り抜ける。
ふわっと軽やかに。
まるで、心地よい風が
花と花の間をすっと通り抜けていくように。
そんなブーケにしたくて、
花を一輪ずつ眺めながら、ゆっくり束ねていきました。
そして、ふと思ったのです。
以前このブーケのレッスンに参加してくださった生徒さま。
この写真を見て、気づいてくださるかしら?
「あっ、これ私が作ったブーケだ。」
なんて、思ってくださったら嬉しいな^^
何年も前に作ったものが、
今またこうして、私の手元で違う表情を見せてくれる。
なんだか、ちょっと嬉しいものです。
花を束ねていると、
不思議なことに「花と花にも関係があるんだな」と思うことがあります。
どの花も、
「私を見て!」と前に出てくるわけではない。
(もちろん、主役になる時には、主役になってもらいます^^)
でも、誰も埋もれていない。
少し前に出る花がいて、
そっと後ろで支える花がいて、
その間をグリーンがつないでいる。
それぞれが、それぞれの場所で
自分らしく存在している。
主張しているような、していないような。
人との関係も、
もしかしたら同じなのかもしれません。
いつも相手に合わせる必要もないし、
自分ばかりが頑張る必要もない。
近すぎると苦しくなることもあるし、
少し離れることで、
お互いの心地よい場所が見つかることもある。
それぞれが自分らしくいながら、
そっと隣にいられること。
そんな関係が、
一番心地よく、長く続いていくのかもしれません。
一度ほどいて、
一本だけ花を足して、
もう一度束ね直したブーケ。

昔の自分が作ったものに、
今の自分がほんの少し手を加える。
そうすると、
同じ花なのに、少し違って見える。
もしかしたら、人も同じなのかもしれません。
無理に全部を変えなくてもいい。
一度立ち止まって、
今の自分に必要なものをひとつだけ加えてみる。
そして、もう一度、自分らしく整えてみる。
それだけで、
今までとは違う景色が見えることもある。
そんなことを、このブーケから教えてもらった気がします。
風が通り抜けるような、
軽やかな心で。
そして今日も、
好きな花を眺めながら――
「あぁ、やっぱりこの色、好きだな.」
そんな小さな幸せを味わっています。



