あっという間に8月から9月へ。
カレンダーを一枚めくっただけなのに、
空の色や風の匂い、そして自分の気持ちまで、少しずつ変わっていくような気がします。
昨日までと同じ朝。
同じ部屋。
同じ庭。
同じ毎日。
それなのに、
「9月になった」
そのひと言だけで、
新しいページが始まったような気がするから不思議です。
そんな9月の始まりに、
部屋に飾っていたリースに少し手を加えました。
今まで楽しんでいた、明るいピンクのお花。
それを少しずつ、
しっとりと落ち着いた色合いのお花へと変えていく。
深みのあるピンク。
やわらかなボルドー。
そこに、優しいホワイトも加えて。
「ここに、実りを感じる実も入れたいな」
そんなことを考えながら、
ひとつ、またひとつと花を重ねていきました。

秋のリースを作ろうと決めて作り始めたのに、
作っているうちに、
少しずつ秋に近づいていくような。
そんな不思議な時間でした。
夏から秋へ。
季節がゆっくり移り変わっていくように、
私の気持ちも少しずつ、秋色に染まっていく。
花を選び、
色を重ね、
実りを加える。
その時間が、とても穏やかで、
優しい気持ちにしてくれました。
まったく新しいものを作るのではなく、
今まで部屋に飾っていたリースを、今の季節に合わせて少しずつ変えていく。
それは、何だか今の自分自身にも重なるような気がしました。
新しいことを始めるとき、
何かをゼロから作らなければいけないわけじゃない。
今まで積み重ねてきたものがあって、
経験してきたことがあって、
その上に少し新しいものを重ねていく。
すると、昨日までとは少し違う景色が見えてくる。
最近、私もいくつか新しいことを始めました。
まだ芽が出たばかりのもの。
これからどう育っていくのか、
自分でもわかりません。
でも、すぐに大きな花を咲かせなくてもいい。
毎日少しずつ手をかけて、
水をあげて、
陽の当たる場所を探して。
そんなふうに、ゆっくり育てていけばいいのだと思っています。
8月の末に振り返り作業をして、9月は、どう過ごすか。
そして、9月は『育てる月』。
始めたばかりのことを育てる。
今まで続けてきたことを、もう一度丁寧に育てる。
そして何より、
自分自身も、これからの自分に向かって育てていく。
8月から、9月へ。
昨日までの私を否定するのではなく、その続きを生きながら、
少しずつ、新しい色を重ねていく。
明るい夏の色から、少ししっとりとした秋の色へ。
そこに、優しい白を加えて。
そして、
これから訪れる実りを想像しながら、小さな実をひとつ加えていく。
そんなふうに、
季節も人生も、少しずつ変わっていくのかもしれません。
9月は、
ゆっくりと、丁寧に、
いろいろなものを育てていく月。
この秋色のリースのように。
今までの時間を大切にしながら、今の自分に似合う色を重ねて。
そして、これから訪れる実りを楽しみにしながら。
そんな一ヶ月の始まりです。



